カルメン

3月13日(木)雨

 本当は、昨日から岡崎の実家の古民家に泊まり込んで、
お百姓のまねごとをする予定だったのですが、
ああこの雨!
そんなわけで、今日は我が家で一人、とてものんびりした日を過ごしているのです。
レコードを聴いたり(CDじゃなくて)、コーヒーを何倍も飲んだり、本を読んだり、りんごを食べたり……。

 3月9日、オペラプラザ岡山の5回目の公演が、無事終了しました。
今回は、「カルメン」のハイライトコンサート、そして
ヘンゼルとグレーテル」のショートバージョンでした。
カルメン」は3人で、わたしはあの有名な「ハパネラ」を
歌いました。

 わたしたちのオペラは、ユニバーサルデザインオペラといって、
プロ・アマ・老若男女・障碍の有無を問わず、
誰でも参加して楽しめる集団なのです。
もちろん観客の方にも楽しんでいただくために、すべて日本語で歌います。
いらしてくださった方々、本当にありがとうございました。
まだまだ未熟なため、お聴きになるのに疲れたかもしれませんね。
ごめんなさい。
来年は1月11日に「カルメン」の全編をやります。
わたしは何を歌わせていただくかまだ分かりません。
合唱の下支えのあるとかもしれません。
それでもどうぞまたよろしくお願いします。

 岡山でのUDオペラの始まりは、2008年の夏のことでした。
創始者の石多 エドワード先生が来岡されて、
「みなさんオペラをやってみませんか?」といわれたのです。
それから、「とにかく1度オペラをやってみよう」ということになりました。
演目はモーツァルトの「魔笛」。わたしは進行役の3匹の猿、「見ざる・言わざる・
聞かざる」の見ざるをやりました。
それからずっと、いつも、猫だとか動物の役ばかりやっていて、
セリフはあるけど、ソロで歌ったことなどありませんでした。
でも、毎月個人レッスンをしてくださった小山先生や、
指揮者の萩原先生のご指導のおかげで、だいぶ喉が開いて、
だいぶ声が出るようになりました。
わたしの本業の鍼もそうですが、歌もやっぱり、いい先生に習わないと、
いつまでたっても歌えるようにはならないのだなあと、しみじみ思いました。
今は感謝の気持ちでいっぱいです。